Kyoko

2021年1月17日5 分

大学入試・共通テスト(外国語)のレビュー!

こんにちは!

共通テストの第一回が実施されましたね。

私は好奇心に負けて(笑)、早速問題をやってみました。

外国語は、英語とフランス語を解いてみましたので、概要をレビューします。

英語>>

大きく変化した部分

  1. 発音アクセント問題がない

  2. 文法問題がほとんどない

  3. いわゆる今まで<長文>と言われてたものばかり

  4. 問題を指示する設問も全て英語になった

発音アクセント問題がない>

これに関しては、発音アクセントはイギリス英語アメリカ英語、また世界中に広がる英語コミュニティのいろいろな地域的特徴を考えるとなくなって当然でしょう。意味のあまりないセクションだとつくづく思っていました。だって現場の先生は発音がダメすぎる先生が多く、そういう先生は特にですが、意味のない英文和訳ばかりさせるのです。翻訳家になるわけじゃないんだから英文和訳はいらないのです。そんな先生が多い現状で発音の勉強なんてできないじゃないですか。そんな授業しないんだから。ELTと呼ばれるネイティブの先生たちだって、英語教授法の勉強をしていない人の方が多いし、専門外の、しかも時には大卒じゃないことだってある。ELTの先生たちでさえ、自分の発音が出身地域独特のものだとわかっていないことが多いのです。

私はリスニングセクションをやっていないので(音声が聞けない)なんとも言えませんが、発音問題に関しては、リスニングのセクションで世界のいろいろなアクセントを入れるべきだと思っていましたので、これはいい変化ではないでしょうか?リスニングテストがそうなっていることを願います。

文法問題がほとんどない>

これは少し入れた方が良かったんじゃないの?とは思いますが、長文読解の中で文法力をとうという趣旨なのかもしれません。しかし、英語が苦手な人にとってはこれは得点するのが難しいでしょう。しかしそこまでの文法力を問うほどの読解問題あったかな?という程度なので、ちょっとあっても良かったかなーとは思います。どういう目的で文法問題をなくしたのか、知りたいです。

長文読解と言われているものばかり>

英語が苦手な人にとってはもうこれは最悪のテストだったのではないでしょうか?初めから最後まで全部読まないと正答が見つからない感じです。対策は、初めから全部読む。です。

飛ばし読み、設問から読む・・ テクニックはいろいろありますが、多分一番単純に簡単に得点するのは、一回サラッと全文読む⇨問題をときながら適宜読み直す。これ以外の解き方はないと思いました。これは日々、英語を読む習慣をつけていないと時間が足りなくなる解き方ですが、文章の細かいところを聞いてくるので、上記のやり方が最適だと思いました。問題数がめちゃくちゃ多いですので、文章も相当読まされます。英文をテクニックで解いてた人は点が取れなかったでしょうね・・・😢

文章は難しくなく、表現も基本的なものばかりで文章自体は読みやすく、そこまでの読解力を要するものでもないので、英検レベルの読解力で十分と思います。例えば英検2級の問題は文章と設問自体は少し難しい単語も入っていたりしますが、読解力はさほど必要ありませんし、答えは書く必要もなく選択肢から選ぶだけです。レベル的には英検2級くらいで十分ではないでしょうか。

設問が全て英語になった>>

今までは普通の日本の中高での定期試験のように、

「以下の中から最も適するものを選びなさい」とか、日本語で指示がありましたよね。

それが全て指示が英語です。Educasanの英語レッスンをとっている人はわかるろ思いますが、宿題とかは設問や指示が全部英語ですよね?あれと同じです。これはそれほど適応するのに時間はかからないと思いますが圧倒的に英語を読む量が増えるので、これは英語苦手な人はすごい辛いと思います。何を答えるのか、自信が持てない・・・みたいな感じになります。

まとめ>>

問題作成者の「日本の英語教育を大学入試から変えてやる!」という並々ならぬ熱意を感じる試験でした。これをきっかけに、きっとこれから高校の定期試験、中学の定期試験の出題形式がガラリと変わってくるでしょう。

問題としては、英検の問題より好感が持てるくらい素晴らしい内容だったと思います。解いていて面白いし、内容が非常に良かったです。でも文法問題はやっぱり少しあった方がいいんじゃないの??とは思いましたが。

英語が好きで、普段から英語を読みまくりたい、勉強が結構楽しい、読んだり書いたりいっぱいしたいという人や、英語をしっかり基礎からやり、しっかりした文法力を元にした読解力を身につけている人は、とても点が取りやすいでしょう。しかも対策はほとんどいらない。なぜかというと特徴的だった謎の発音アクセント問題や癖のある文法問題がなくなったからです。

逆に今までテクニックだけで点をとっていた人はこのテストはテクニックがなかなか効かなくなると思いました。純粋にどんどん読め、理解できる、読むことは苦にならないというそのレベルで早く読まなくてはならないし、知らない単語などの意味をしっかり推測しながら正確に意味を捉えて行かなければいけないので、テクニックはあんまり意味ないなと思いました。

フランス語試験>>

外国語の選択では英語に加えてフランス語やその他の言語も選べます。

フランス語の問題もやったのですが、もしフランス語がB1+レベルくらいならフランス語の方が英語より点を取りやすいかなと思いました。問題はすこぶるシンプルで、英検準2級みたいな感じなので、今フランス語やってる人は、結構頑張っておくと近い将来、共通テストでどうしても英語が・・という時の裏技に役に立つかもしれません。

いっぱい書いてしまいましたが、偉い人が本気で日本の英語教育を改革にかかってる気合を感じました。今EDUCASANでは、いっぱい英語のクラスにきてくれている子がいるけど、みんな英語の設問なんてなんのそのだし、一番初級のA1.1のクラスの子だって読解はしっかりやるし、みんなやる気だし、教えあって学び合って素晴らしいから、将来絶対これは大学入試でもみんな得点取れまくりだな!!!♪と思いまながら自己採点・・・(もちろん間違ってる問題もありましたよ💦)

勝手な意見でしたが、私よりずっと素晴らしい英語の研究者の方々が必死で作った英語のテスト、ほんとに素晴らしいな、と思いました。これをきっかけに近い将来、日本の英語教育が一層レベルの高いものになり、楽しく役に立つ英語力を身につけられる人が増えると思うと嬉しい気持ちになりました。

以上です。

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